- 03/162009
Live At Grand Olympic Auditorium
出る出る、とは聞いていたが、それがいつなのかは例によって知らず。いや、と言うよりは、あえて知ろうとしていなかった。
だってそうだろう。帯タタキの通り『レイジ最後のライヴ』なのだ。あれだけ入れ込んだバンドの”最後”って、感傷的にならない方がおかしい。
結局、知ったのは昼休み。近所のツタヤにふらっと行ったら、あった。「あぁ、遂に出ちゃったのか・・・」と目を背けるが、やはりどうしても気になる。結局、仕事に戻るときには手に抱えていた。
そしてやはり、そこには恐るべき音が詰まっていた。”崩壊寸前”の一触即発なテンションは、行きが詰まりそうな程濃密。シンクロ率がそれほど高くないのはつまり、これが4人の強烈なエゴによるバトルロワイヤルであることを示している。鋭さも厚みもないことが逆に生々しく、棍棒でブン殴られているようなサウンドだ。
しかし企画ものを除けば唯一となるライヴ盤が、最後のパフォーマンスを収録したものとは…!「当代最強」と言われたライヴ・バンド、最後の瞬間のカタルシス。こんな強烈なライヴ盤、他にない。
テーマ : ロック